秦荘紬

2009年03月01日









●品目
秦荘紬(はたしょうつむぎ)

●品目の種類 
織物

●取材対応
川村隆一(川口織物常務取締役)


●技の工程
デザイン→設計・絹糸→染色・絣染→整経→唐巻→手織→仕上げ→秦荘紬

●技の概要
この地域は6世紀に大陸から渡って来た秦氏が機織の技術を伝えたことから、養蚕が盛んであった。良い繭は売り、絹糸にならない不良の繭「屑繭」から糸をつむいで、織った「紬(つむぎ)」を自家用に着用していた。この絹織物に近江上布(麻織物)に受け継がれる「櫛押絣技法(くすおしがすり)」という特殊な染織技法を取り入れ、織り上げたのが秦荘紬である。1品(反物)を仕上げるのに約1ヶ月を要する。

●取材の内容
今回お話を伺ったのは川口織物常務取締役の川村さん。川村さんはこの道38年、兵庫県で販売を経験した後、この川口織物へ就職した。職人肌の川村さんは38年間、川口織物の職人としてひたすら技を磨いてきた。
川口織物は大きな工場を持ち、機械製品を生産する他、「金剛苑」という手織に特化した施設も所有している。一般の方々の体験や見学は主にこの「金剛苑」で行われ、生産も手仕事で行われている。金剛苑では、機織だけではなく、藍染の施設もあり、染色にもこだわりが伺える。
まず招かれたのは川口織物で作られた製品を販売する自主店舗兼休憩所のようなスペース。またこの施設の建前が木造の旧校舎のような建前でとても魅力的だ。ここで川村さんの生い立ちから現在までざっくばらんにお話を伺った。
楽しいお話の後、連なって建つ建物へ案内された。そこは手織の製品が作られる工房。すでに若いデザイナーや職人が黙々と作業をしていた。そのまなざしは真剣そのもの、まさに職人である。こういった若い職人への教育も自分たちの仕事だと川村さんは言う。そんな若い職人さんたちを尻目に川村さんが直々に秦荘紬の機織の実演をしてくれた。その手さばきや身のこなしはさすが38年の熟練が伺える。
「自分はまだまだこれから、職人の仕事に上限はない。」と川村さんは言う。その謙遜さの中に秦荘紬の職人としての誇りが見られる。

●体験・見学情報
体験・研修 - 正藍染1200円~ 絣染織2000円~ 
見学 - 入苑料310円(小中学生160円)

●取扱商品
着尺地、帯


●お問い合わせ
手織の里 金剛苑
TEL:0749-37-4131
住所:愛知郡愛荘町蚊野外514

※取材者※
迫間


この記事へのトラックバックURL

http://oumiwaza.shiga-saku.net/t253787
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容はメールを除いて公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。