綴錦

2009年03月01日











●品目
綴錦(つづれにしき)

●品目の種類 
織物

●取材対応
筈井弘子(清原織物工場主任)

●技の工程
①図案の考案作成-配色(設計)-染色-糸巻-織り-仕立加工-綴錦
②図案の考案作成-配色(設計)-整経-織り-仕立加工-綴錦

●技の概要
別名爪織りと呼ばれ、文字通り、ミシン糸のような太さの糸を、一本一本下絵に合わせて、小さなヤスリで三角に整えた爪の先で掻き寄せて織っていく。そのため、多くの時間と高度な技術を要し、織りあがった作品は素晴らしく、耐久性にも富んでいる。また、一点一点手づくりのため、小さなものは名刺入れから、大きなものは幅数mの緞帳まで製織できる。

●取材の内容
今回お話を伺ったのは清原織物工場主任の筈井弘子さん。筈井さんはとてもやさしい物腰で私の取材に対してもとても丁寧に一つ一つ答えてくださった。とはいえこの道25年の大ベテラン。今では工場の主任まで任されるほど。
清原織物は従業員20~30名の企業で、かつては大きな工場を4つも抱えていた。しかし近年、事業規模に応じて工場の規模も縮小した。その背景には、たとえ事業を縮小してもこの綴織の文化と技術だけは守らなければならないという揺るがない意志があるからだと筈井さんは言う。
応接室で筈井さんとお話をした後、待望の工場へ。学校の体育館を思わせるような大きな建物の中に入ると、本当に体育館のように広い空間が広がっていた。ここは緞帳工場であった。広い地べたにはなにやら設計図のような巨大な切り貼りの図面がいっぱいに広げられていた。壁際にはロフトの異常に長い作業台があり、よく見るとそれは、巨大な手織の機織機だった。これを初めてみた時は驚愕で、これで手織で緞帳を作るのだと聞いた時には、また驚愕してしまった。途方もない作業から緞帳は一つ作るのに数千万から数億の値がつくのだという。
次に案内されたのは、機織機(普通サイズの)が並ぶ部屋でそこでは若い次世代の職人たちが細やかな作業をしていた。糸を、一本一本下絵に合わせて、小さなヤスリで三角に整えた爪の先で掻き寄せて織っているのだが、作業台にはヤスリがおかれていて、それで爪を三角に整えるそうだ。綴錦では爪も大事な道具である。先ほどの緞帳と比べて大変細かい作業だけに織るのには熟練のワザが必要になってくる。
「自分がやってきたからこそ、この技術の貴重さがわかる。」と筈井さんは言う。また、「貴重だからこそ残す価値があり、こうやって若い人が興味を持ってくれるのは本当に嬉しい。」とも。
綴錦に対する筈井さんの姿勢はまるで我が子や孫のことを語っているかのように見えた。

●体験・見学情報
体験 - 応相談、要予約 
見学 - 応相談、要予約

●取扱商品
懐紙入れ、打敷、袱紗、帯、緞帳、山車、胴掛、テーブルセンター、ハンドブック、旗、袋物、袈裟


●お問い合わせ
株式会社 清原織物
TEL:077-583-5711
住所:守山市播磨田町1192

※取材者※
迫間



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