草木染手組組紐
2009年03月01日

●品目
草木染手組組紐(くさきぞめてぐみくみひも)
●品目の種類
組みひも
●取材対応
太田耕吉(4代目籐三郎紐)
●技の工程
①草木-染色-糸繰り-合わし-撚りかけ-経尺-組み-草木染手組組紐
②絹糸-染色-糸繰り-合わし-撚りかけ-経尺-組み-草木染手組組紐
●技の概要
大津の組紐は、江戸時代中期に京都へ入る武士や町人の刀の下げ緒や印籠の紐を修理したことに始まるといわれている。丸台、角台、綾竹台、内記台などの組台により、百種類以上の組み方が出来る。内記台は膳所藩主の内記大膳が考案し、刀の下げ緒を製作していたと伝えられる。今では大変珍しく、内記台によって組まれた帯締めは適度な伸縮性があり大変締めやすいのが特徴である。
●取材の内容
大津ICから少し山側に入った自然に囲まれて情緒ある風情の場所に、今回うかがう「籐三郎紐」の工房はひっそりとたたずんでいた。恐る恐る中に入り「こんにちは」と声をかけると、快く出迎えてくれたのは4代目籐三郎紐の太田耕吉さん。
大変物腰が柔らかく時に冗談交じりで笑いをさそうようなちょっと洒落た大田さんは、この道53年の大ベテラン。高校卒業後先代の後に付き、この仕事に携わった。小さいときから先代の仕事を見て育ってきているため、この仕事を選んだのは自分にとってごくごく自然なことであったという。今ではご子息もこの仕事を引き継いでいる。
草木染手組組紐はかつてはこの地域にも37軒の同業者がいたが、今ではここだけになってしまった。バブル崩壊後の「着物離れ」からぽつぽつと数は減り、最近では外国製品による影響を大きく受けているそうだ。「中国は派手な色合いが好きで見た目も技術も素晴らしいものがある。しかし、この日本人独特の色合いや締め具合も計算した組み紐の組み方は海外では真似できない。今日まで仕事を続けられてきたのは、その日本独特の味がわかる問屋や消費者の皆さんがいるからこそ。」と太田さんは言う。
実際の作業を見せていただくと、淡々と組みひもの台を使って紐を編んでいく手さばきに見とれてしまいそうになる。編み方によって使用する台は異なり、丸台、角台、三角台、高台、綾竹台、内記台、平籠打台、唐組台など種類は大変多い。太田さんは全ての台を使いこなすことができ、それが出来るのは京都も含め他にほとんどないという。
締めやすい紐、硬すぎずやわらかい紐を常に心がけていると太田さん。使う人の気持ちを考えて作られた「籐三郎紐」の組みひもはさぞ付け心地がいいだろうと思う。自分もいつかは太田さんの作った組みひもを使ってみたい。
●体験・見学情報
体験 - 応相談、要予約
見学 - 応相談、要予約
●取扱商品
組みひも
●お問い合わせ
有限会社 籐三郎紐
TEL:077-522-4065 FAX:077-522-4121
住所:大津市逢坂1丁目25-11
※取材者※
迫間
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