楽器糸
2009年03月01日

●品目
楽器糸(がっきいと)
●品目の種類
楽器糸
●取材対応
橋本英宗(丸三ハシモト専務)
●技の工程
春子繭-選繭-殺蛹-煮繭-採口繰糸-乾燥巻返-特殊結束-目方合わせ-撚糸-染色-糊煮込-乾燥-楽器糸
●技の概要
平安時代に始まるといわれている楽器糸の生産は、木ノ本町の大音、西山地区での良質の生糸生産を背景に明治時代の末に始められた。当産地の座繰生糸を小粋にとり、合糸を繰り返し、伝統の独楽撚り方式で撚りをかけ、餅糊で煮込み乾燥させて作る。糸が楽器の音色を出すために一番重要なのは撚りの作業であるが、様々な楽器に合わせた音色を出すための高度な技術を要する。全国各地のプロの演奏家からも評判が高い。
●取材の内容
今回お話を伺ったのは丸三ハシモトの若旦那橋本英宗さん。この仕事を始めて12年になる橋本さんは、既に現場のかなりの部分を任されている。幼少のころから先代の仕事を見てきたこともあり、このワザを受け継ぐことに迷いはあれど違和感はあまりなかったということ。
三味線や琴などを代表とする邦楽器の糸を作り続けている丸三ハシモト。何十年かけて培ってきた信頼と技術で、今では需要もかなり安定している。昭和40年代に三味線のブームが起こり、50年代~60年代は若干低迷するものの、吉田兄弟による津軽三味線ブーム、NHKのドラマ「ちゅらさん」によるブームなど邦楽器の人気が丸三ハシモトの作る楽器糸の人気を後押している。
現場を見せていただくと膨大な種類の楽器糸が整理されている部屋に案内された。そしてちょうど「撚り(より)」の作業をしていたので見せていただくと機械による撚りと手作業による撚りが同時に行われていた。最後の仕上げは手撚りで行うというここならではのこだわりがある。
「良い音のなる楽器は皆に喜ばれる。どの工程も手を抜かない。全てに気を使って集中する。今までの流れ、何十年かけての信頼を守らなければならない。」と橋本さんは言う。また、この楽器糸を使って何か新しいことができないかという試行錯誤も忘れてはいけないという。
日本の伝統芸能に支えられ、独自の音の世界を築き上げてきた丸三ハシモト。これからも日本の音を守り伝えていくことで文化を支え続けてほしい。
●体験・見学情報
体験 - なし
見学 - 要相談
●取扱商品
楽器糸各種
●お問い合わせ
丸三ハシモト株式会社
TEL:0749-82-2167
住所:伊香郡木之本町木之本1049番地
※取材者※
迫間
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