近江下田焼
2009年03月01日

●品目
近江下田焼(おうみしもだやき)
●品目の種類
陶器
●取材対応
小迫一(近江下田焼陶房主)
●技の工程
粘土-練土-成形-仕上げ-素焼-絵付・施釉-本焼-近江下田焼
●技の概要
江戸時代(1750年頃)から続く下田焼。平成元年に陶工山中保蔵の死去により一旦廃窯となるが、平成6年に山中氏に師事した小迫氏を後継者に再興。「呉須」と呼ばれる藍色をした鮮やかな色合いが特徴で、大皿、湯のみ、お茶碗など種類豊富に日用雑貨を作っている。素朴でシンプルなデザインが多く、長い歴史がありながら今様の新しさも感じられる焼物である。ほとんどの工程が手作業によるものである。
●取材の内容
山並みの続く湖南市にひっそりと建つ伝統工芸品館の中に近江下田焼の陶房、ギャラリー、ショップがある。今回お話を伺ったのは近江下田焼陶房主の小迫一さん。小迫さんは奥様と二人でこの近江下田焼陶房を切り盛りしている。とても和やかでマイペースなお二人は、お金を儲けることなど全く頭になく、自分たちの作りたいもの、満足のいくものを目指し打ち込んでいる。粘土や釉薬(うわぐすり)なども近江下田焼独特のこだわったものを使用しているのにもかかわらず、製品はとても安価である。また体験や教室も実施しており、小学生を対象にした体験や愛好者の集まる教室では材料費だけいただき、手間賃はゼロだ。
小迫さんは先代に弟子入りし、先代が亡くなった後、この近江下田焼に打ち込む覚悟を決め、今も近江下田焼づくりを続けている。粘土を成形している姿は小迫さん独自の世界に入り込み、まるで悟りを開こうとする修行僧のような面持ちだ。
そんな小迫さんのこだわりは天然の釉薬の「呉須(ごす)」を使っていること。「材料費は高くつくが近江下田焼独特のいい青がでるし、長年使っても飽きがこない味がまた魅力である。先代のものに少しでも近づきたい、今までのものを消したくないし変えたくもない。」と小迫さんは言う。
和やかではあるが芯は堅い。そんな男気のある小迫さんはかっこいいと思う。
●体験・見学情報
体験 - 常時受付、要予約
見学 - 常時受付、要予約
●取扱商品
湯呑、皿、カップ、すり鉢等
●お問い合わせ
近江下田焼陶房
TEL:0748-71-4667
住所:湖南市岩根1656
※取材者※
迫間
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