近江雁皮紙

2009年03月01日







●品目
近江雁皮紙(おうみがんぴし)

●品目の種類 
和紙

●取材対応
成子哲郎(成子紙工房代表取締役)

●技の工程
雁皮-黒皮取-煮熟-荒より-清より-叩解-紙漉き-乾燥-近江雁皮紙

●技の概要
江戸時代(文政年間)に越前から製紙法がこの地に伝習されたといわれ、なるこ和紙と呼ばれる。原料の雁皮は県下の山野に自生しているものを使用し、4~5月頃に採取する。雁皮紙は滑らかな紙肌を持ち、光沢があり、永久保存に耐えられるほど強靱であり、古今を通じて紙王と称され、海外ではナルコペーパーとして有名である。

●取材の内容
絹のような品位のある光沢と手触りが魅力の雁皮紙。その気品ある魅力は古代から特に女性の「美」と「知」を彩るだけでなく、現代アートの世界でも雁皮紙の「繊細さ」が巧みに生かされている。今回取材に伺ったのはそんな雁皮紙を作り続け、受け継いでいる成子紙工房の成子哲郎さん。成子さんの作り出す雁皮紙は日本の代表的な文化として海外から「ジャパンクール」と呼ばれ注目を浴びているそうで、海外からの注文も最近多くなってきたという。また、この雁皮紙は文化財の修復や復元に使われることもあり、多くの文化財が長期に渡り「美しさ」を保っているのは、雁皮紙ならではの「強靱さ」と「王朝文化的優雅さ」を兼ね備えているからだそうだ。今回はお時間の関係で作業は見せていただくことは出来なかったが、写真を提供していただいた。
成子さんは今までこの仕事を引き継ぐ中で、悩んだことはあったが今では「続けることの素晴らしさ」を実感しているという。また、「積極的に伝統産業を守っていきたい」と成子さんは言う。実際に次世代に受け継ぐために、若い世代の担い手を積極的に受け入れている。
大変魅力的で貴重な文化である雁皮紙。末永くこの近江の地で作り続けて欲しい。

●体験・見学情報
体験 - 要相談、要予約
見学 - 要相談、要予約

●取扱商品
近江雁皮紙、近江鳥之子紙、近江楮紙、江宣紙

●お問い合わせ
成子紙工房
TEL:077-549-0323
住所:大津市桐生二丁目14-26

※取材者※
迫間


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