和ろうそく

2009年03月01日







●品目
和ろうそく

●品目の種類 
和ろうそく

●取材対応
大西明弘(大與代表取締役)

●技の工程
ハゼ-ハゼ蝋づくり-芯じめ-ふりかけ-下掛け-上掛け-芯出し-和ろうそく

●技の概要
ハゼの実を原料とする、昔ながらの純植物性の和ろうそくである。竹の串に灯芯を差し、串を回しながら、手でろうを幾重にも塗りつけるので、でき上がりの切り口はきれいな年輪状になる。和ろうそくは風に強く、すすが少なく(家具や仏壇が汚れにくい)、長持ちする。原料が違うろうそくが存在する中で、原料として最高であるハゼの蝋にこだわり、製造している。

●取材の内容
今回お話を伺ったのは、雄大な自然に恵まれた湖西地域の高島市で天然の素材にこだわった和ろうそく作りを営む、大西明弘さん。大西さんが考える和ろうそく職人とは、「手掛け(てかけ)」という工程が出来る事が条件だという。3年では、条件がそろえば何とかできるが、暑いとき寒いとき湿度の多いとき、乾燥しているとき、また、蝋の温度、その時の体調など条件が変わった様々な状況にどう対処すればいいか解らない。その事を総合的に体得できる様になるのは、やはり10年かかる。最初は挫折のくり返し、どうして手だけであんなにそろった物が出来るのだろうと思えるほど完成品は同じ形をしている。大量生産時代に、逆行したような、手作業。生産性とか、効率性か、利益率とかその様な世界からは無縁の忍耐の作業が続く。その中でも、よそと違う自分独自の特徴を持たせなければこの業界では生き残っていけないという。大西さんのこだわりは、天然の素材を使うということ。大西さんがこの仕事に携わって間もない頃、より安く手間のかからない石油を使ったろうそくに手を出し、それでは長い目で見ると未来がないということに気がついたという。それを機に大西さんは石油製品から手を引き、天然素材のろうそくにこだわり続け、着実にファンを増やしていった。その甲斐もあって、現在では当時の8倍ほどの売り上げに伸びたと言う。
大西さんは赤の他人にこの技術は教えられないという。今はご子息が大西さんの後を継ぐべく、大西さんの下で修行中だ。
大西さんは「継承者が自分だけになった時は自信がなかった。しかし、人間は追いつめられると、そこで何とか生きようとする。追いつめられるのは嫌だが人生そこで新しい物が生まれる、自分の人生は自分でしか生きられない。」という。試行錯誤と苦難を乗り越えた上での今の成功。大西さんのあきらめない気持ちと熱意が、この和ろうそくの良き伝統を守ってきた要因かもしれない。


●体験・見学情報
体験 - なし
見学 - 要相談、要予約

●取扱商品
和ろうそく

●お問い合わせ
有限会社大與
TEL:0740-22-0557
住所:高島市今津町住吉二丁目5-8

※取材者※
迫間


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