梵鐘
2009年03月01日

●品目
梵鐘(ぼんしょう)
●品目の種類
梵鐘
●取材対応
西澤吉太郎(西澤梵鐘鋳造所代表取締役)
●技の工程
砂・陶土-外型作り・模型型作り・文字型作り・内型作り-外型の完成・内型の完成-合わせる-鋳込み-型ばらし-仕上げ-梵鐘
●技の概要
滋賀県における鋳物加工の歴史は古く、南北朝時代にまでさかのぼるといわれているが、五箇荘三俣町の西澤家には、江戸末期に鋳物師として公的に認められる文書が残されており、少なくともこれ以前には梵鐘の製造技術が確立されたものと考えられる。梵鐘の原料は銅と錫の合金で、鋳物の成形はすべて手作業であり、高度の熟練を要する。一つの梵鐘を製作するには、型作りに始まり、鋳込み、型ばらし、仕上げまで、通常2~3ヶ月かかる。
●取材の内容
今回お話を伺ったのは江戸時代以来、東近江市五個荘三俣町で、代々梵鐘造りを中心に鋳物師の頭領として活躍してきた一族の現当主、西澤吉太郎さん。西澤さんはこの道58年の大ベテラン。伝統を引き継ぎ、先代からの製法を守って良質な梵鐘造りを続けている。滋賀県東近江市(旧五個荘町を吸収合併)の西澤梵鐘鋳造所は、江戸時代以来の伝統技術を最も色濃く残す鋳造所である。竹タガで締める土製鋳型や、その鋳型を大きな土坑に据えて、溶解炉から溶けた金属を流し込むという、他の鋳造所ではすでに絶えてしまった梵鐘鋳造の技術が残っている。きちんと造れば何十年~百年ほど長持ちする梵鐘。同じところから頻繁に注文が来るような仕事ではない。しかし西澤梵鐘鋳造所では、長年培ってきた信頼と技術で注文が絶えることはないという。
しかし西澤さんもご高齢になり、そろそろ仕事をやめようかと思っているが、後継者は今のところいないという。今は新規の仕事は断り、残る仕事をこなすのみとなった。西澤さんは、「この仕事場は残したい、いつか梵鐘造りをしたいという人がそのまま使えるようにしておきたい」という。
このお話を聞き、人が絶えようとする中でも、何とかして残していきたいという西澤さんの気持ちに共感するとともに、この仕事への愛着と執念のようなものを感じた。
●体験・見学情報
体験 - なし
見学 - 要相談、要予約
●取扱商品
梵鐘、鰐口(わにぐち)、双盤、半鐘
●お問い合わせ
株式会社西澤梵鐘鋳造所
TEL:0748-48-2061
住所:東近江市五個荘三俣町274
※取材者※
迫間
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